日本活性化プロジェクトⅠ

“東京の玄関口、大田区活性化計画”

 

羽田空港篇 〜“WE ARE TOKYO”日本で世界に一番近い場所〜

2020年、東京オリンピック開催が決まり、日本では過去にない訪日客が殺到している。

そして、その主役となる、首都東京の玄関口こそ
大田区羽田にある東京国際空港(通称羽田空港)である。

海外からの入国者の玄関口であるからこそ、大田区は彼らが目にする最初の地である。
そのことから、大田区は彼ら訪日客の目にさらされることになる。

果たして、大田区の現在の状況はどうか。

資料や現地視察で、大田区は魅力的環境、産業がある一方
問題を抱える部分があることにも気づいた。

日本屈指のものづくりの町、大田区。
熟練の技術、そして「匠」の集う町として栄えた大田区町工場。
しかし、中国や東南アジア諸国の台頭により
かつて、世界一の技術立国としての日本の中心となった大田区町工場の今の姿は寂しい限りだ。

ものづくり、技術立国日本の再生はまさに、大田区に課せられた課題とも言える。

大田区にはもう一つの顔がある。日本初の国際空港となった羽田空港である。

1978年に、成田空港の開港に伴い、羽田空港の国際路線は、その殆どが成田空港に移管され
2010年に政府が主導した「アジア・ゲートウェイ構想」で
再国際化され、日本を代表する国際空港となった。

昨年(2017年度)の乗降客数は世界4位の8541万人。
上位3国は、アトランタ、北京、ドバイで、5位はロサンゼルス。

国内はもとより、海外からの訪日客を迎えるHUB空港としての羽田空港が
大田区活性化の一役を担うと考え
そこで、羽田空港の現在を知るため
東京国際空港ターミナル株式会社の平田様の案内で空港内を見学取材させていただいた。

普段自分ではなかなか行くことのできない空港施設まで案内していただき
羽田空港の細部にまでこだわられた工夫を学べたため、とても濃くて貴重な時間となった。

羽田空港は多くの夢と魅力が詰まっている場所と感じた。

以下はその取材記録。

 

「羽田空港は日本文化の宝庫」

羽田空港の四階は江戸をコンセプトとした江戸小路があり
日本を代表する人気店が集まっている。
お寿司、焼鳥、天ぷらなど和食の絶品グルメが楽しめるエリアとなっている。

また歌舞伎の中村勘三郎さんが監修された江戸時代の芝居小屋
立派な日本橋や江戸図屏風があり、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのようだ。
また、これらには本物の無垢材が使われ、江戸時代の建築様式で建てられている。

拘りはここまで必要だ。

お祭り広場もあり、伝統工芸品のグッズが買える自動販売機
絵馬に見立てた木札に願い事を書いて吊るすことができる等
夢が詰まったスペースとなっている。

私たちも思い思いに願い事を書いてしまった。

「インスタ映えスポットがいっぱい」

羽田空港には江戸小路や”WE ARE TOKYO”のオブジェ
CAさんを始めとした顔はめパネルなど様々なインスタ映えスポットが点在している。

「人にも環境にも優しい羽田空港」

壁に映し出された保安検査の待ち時間の表示。
これを一目見れば、空いている検査場がわかり
待ち時間も最小限に抑えられるように考えられている。

手荷物を持ち上げずに預けられる段差の無いチェックインカウンターや搭乗橋の通路にも段差が全く無いので乗り降りがスムースにできる。

他にも多機能トイレやエレベーターなどお客様を思いやった
ユニバーサルデザインがいたるところで見られた。

またスマホと連動した翻訳機能や祈祷室、ハラール認証の飲食店もあり
様々な言語や宗教を持つ人のことを配慮した取り組みが行われていた。
そして海外旅行で余った外貨を電子マネーやクーポンに交換できる自動硬貨交換機まで設置されていた。

また羽田空港には人だけではなく、環境にも優しい工夫がされていて、
透明の筒状冷暖房設備は、建物内が広く天井も高い構造の空港を理解し
人がいる周りだけ空気を調整することで
冷暖房にかかるエネルギーも大幅に削減できるように考えられた設備である。
また自然光を取り入れた構造になっているため
電力も抑えられる上、とても居心地の良い空間となっている。

羽田空港は、国際都市東京の一役を担う重要な役割を果たすことを改めて実感した。

 

【編集後記】

一番心に響いたのは、羽田空港で働かれているスタッフの方々の心構えや仕事環境です。
今回、特別に従業員エリアも案内していただき、“WE ARE TOKYO”の精神で
一丸となって東京、そして日本を代表する
素晴らしい空港を作り上げようとしているスタッフの皆様に感動しました。

館内には壁一面にスタッフの方々が書いたメッセージや
羽田空港で働く様々な職業の方々が笑顔でポーズをしている写真が飾られており
思わず私たちも笑顔になれました(^^

また出入り口を離れたところから見てみるとそこには…
“WE ARE TOKYO”の文字が浮かび上がってきました!!
従業員エリアもすごく温かみのある雰囲気です♬

羽田空港で働くスタッフの皆様はご自身のお仕事に誇りを持っていて
みな同じ“WE ARE TOKYO”の精神で、
一丸となって東京、そして日本を代表する素晴らしい空港を作り上げています。

空港で出会ったスタッフの方々は笑顔と希望で溢れていて、とても素敵でした!!

このように羽田空港は
観光地と言って良いほどたくさんの魅力が詰まった五感で楽しめる空間です♪

また何といっても数えきれないほどたくさんのスタッフの皆様のおかげで
綺麗で魅力的な羽田空港が保たれているということも改めて感じました。

2年後にひかえる東京オリンピックに向けて、
私たち一人一人が“WE ARE TOKYO”の精神を胸に、
東京の魅力、いや日本の魅力を世界中の方々にお届けしていきましょう!!

また、スタッフの方々のためのイベント“WE ARE TOKYO DAY”にご招待いただきました。

こちらは大好評につき二回目の開催だったそうです☆

会場は4階にある「SKYHALL」。
普段は音楽ライブやセミナー、パーティーなど幅広いイベントが開催されています。
以前はスケートリンクとしても使われていたそうで、びっくりでした!!

イベントではスタンプラリーを集めて羽田空港グッズがもらえたり
みんなの写真を組み合わせたモザイクアート、
”WE ARE TOKYO Catalogue”に載る撮影会が行われるなど、とても楽しいイベントでした!!

私たちもスタッフの皆様に混ぜていただき、カタログ撮影に参加しました♪


カラフルなカードとして出来上がるようなので、完成するのが待ち遠しいです(^^)/

“WE ARE TOKYO”のオブジェを前に念願の平田様とのツーショット(^^♪


お忙しい中、毎回温かく迎えてくださってありがとうございます!!

“WE ARE TOKYO”ブランドは2015年から始まったそうで
アンバサダーミーティングや羽田空港クルーズ
カタログ作成などスタッフの皆様の間で様々な取り組みが行われています。

”WE ARE TOKYO”は「レッドドットアワード受賞」を果たしています☆

今回のイベントに参加し
東京国際空港ターミナル株式会社のインナーブランディング活動に改めて感銘を受けました。

お客様だけではなく、空港で働く皆様に向けたイベント開催を含めた様々な試みが
スタッフの方々の意識の高さや団結力を保つ秘訣であると感じました☆

またイベントで出会ったスタッフの方々の笑顔でイキイキとされている姿が印象深かったです!!

スタッフの皆様お一人お一人が羽田空港へ強い思いを持って
一生懸命働いていらっしゃることも伝わってきて、学ぶことが多々ありました。

二日間に渡った取材で、素晴らしく魅力的な空港としての羽田空港、
そしてそれを支えているのは多くのスタッフの皆様であることを改めて実感しました。

思い出深い二日間をありがとうございました!!

– written by Reina Tsuda

(取材:運営部代表 村上 駿介、広報部 津田 麗奈 取材日 2018/09/27&28)


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